学連って取り敢えず部員を増やせ増やせっていうじゃないですか

とりあえず増やそうとしても無駄です

『いつまでに』『どういう人を』『何のために』『何名確保するか』が明確にしなければ行けません

それによって、新歓の戦法が変わるからです

ケーススタディ



4年生が引退して部員数15人(3年7人、2年生3人、1年生5人)の地方チームが毎年安定してリーグ戦へ参戦することを目標にするのであれば、以下のようにまずは現状を整理して前提条件を考えます。

・リーグ戦参加の最低条件は20名
・再来年の主力は今の2,3年生=計8名
・現状:試合で勝つために必要な人数はスタメン11名+フライ要員最低5名(MT4名、G1名)
・残りの4名は数合わせでなんとか勝てそう(来年も同じようになりそう)

と考えると
来年はなんとか試合で勝てそうですが、再来年も安定して勝つためには来年10名ほど入部して経験を積んでもらう必要がありそうです

となると

・来年の新歓では10名前後
・再来年度では5名以上

確保する計画が良さそうですね

というのも、今年は合計15名で新歓ができます
となると、部員1人に対して新入生1人ずつ集め。5名が失敗しても目標達成です


つまりですね

1人の部員が時間をかけて1人を説得する余裕があるわけです

学連が言うように(5年ほど前ですけど)、新歓を頻繁に行い、とりあえず数を集める必要はないわけです
お金をばらまいて新歓をせずとも、脈がありそうな学生を囲って時間をかけて落とす戦法も選択肢できます
そう考えると、新歓って大変じゃないですよね



部員数が変わると戦略も変わる


しかし、これがもし、現役部員が4人の場合であれば
1人あたり3人の学生を入部させる必要があります

1人あたりのコストがなんと3倍になりました

個別対応をしている暇はなさそうです
他の戦法を考える必要があります

むしろ、来年10名入部させるという目標が無謀かもしれません
『来年は5名、再来年10名、3年後に12名』と3~4年という長期的な計画で部員を増やしていく必要があるかもしれません

それは、そのチームの考え方やポテンシャル(財力・コネクションなど)によって変化します

今回、伝えたかったこと


何が言いたいかと言うと、学連の言う通りにやっても前提によって取るべき戦略が変わるので聞いてもあんまり意味がないって話です

自己分析をして、自チームの資源と現状を理解してから戦略を考えないと、場あたりできな対策しかでいません

まずは、しっかりと自分のチームの前提を明確化し、そこから逆算して計画を建てることから始めましょう